
2025年カンヌ映画祭における旅行客の免税消費
映画からショッピングのハイシーズンへ—カンヌで2025年、主役の座を奪った高額消費者と免税ショッピングのトレンドを解明
2025年カンヌ映画祭は、世界の映画の見本市であるだけではなく、高級小売店にとってのかきいれ時でもありました。グローバルブルーの最新データによると、少数のエリート集団である(超)富裕層((U)HNWI)の平均消費額は1人あたり16万ユーロ で、10日間にわたる映画祭期間中の免税消費額の半分近くがこの層によるものでした。この期間のカンヌは、高価格帯国際 ツーリズムの人気旅行先として、際立った存在感を放ちます。

カンヌ映画祭の免税消費の50%が超富裕層
免税消費総額の半分近くが、客数ではわずか14%のUHNWI によるものでした。この結果により、カンヌ映画祭のような文化イベントにおけるUHNWI層のパワーが改めて示されました。UHNWI層では決済額も1件あたり平均9,947ユーロとインパクトが強く、エリート消費者としての顧客価値の高さを見せつけています。
同時期に富裕層 は総客数の34%、総消費額の37%をもたらしました。平均消費額は1人あたり3,012ユーロでした。いわゆるアスピレーショナル層は来訪者の大半(総数の52%)を占めるものの、消費額では総額の14%にとどまりました。このことから、リテール戦略を客層の現実的な購買力に合わせることの重要性が浮き彫りになりました。

カンヌ映画祭の消費はミレニアルとX世代が牽引
ミレニアルが世代別の消費を牽引し、客数の41% 、免税消費額総額の40%を占めました。なお、このグループの決済の平均額は2,669ユーロでした。
ミレニアルに僅差だったのは X世代でした。消費額の36%を占め、平均購入額では3,209ユーロとミレニアルを上回りました。一方、客数では全体の31%とミレニアルを下回っています。
Z世代カンヌにおける外国人買物客の15%を構成し、決済1件あたりの平均額は2,107ユーロでした。シルバー世代は買物客の13%を占め、消費額も同じく全体の13%を構成しました。シルバー世代の 平均消費額は2,750ユーロでした。

カンヌ映画祭における高額購入層の国籍:数では米国、客単価ではGCCがトップ
米国人の買物客は客数でも消費額でも首位を占め、免税買物客総数の29%、総支出額の31%を構成しました。一方 平均消費額は2,992ユーロでした。米国はフランスのラグジュアリーツーリズムにおける重要な出発国として、今年も存在感を示しました。
GCC(湾岸協力会議)諸国からの買物客は人数こそ8%と控えめですが、免税消費額では総額の18% を占め、平均消費額は1人あたり5,985ユーロでした。
また、中国本土からの来訪者は免税消費の6%、客数の7%を構成しました。英国およびブラジルからの買物客の活動も活発で、それぞれの平均支出額は2,134ユーロ、3,772ユーロでした。
インサイトをどう活用するか
南フランスの高級小売店では、カンヌ映画祭で得られた買物客のインサイトをどのように活用することができるでしょうか
カンヌ映画祭のような大規模なイベントは、文化的な価値があるだけではありません。カンヌからニースにかけてのリヴィエラ地方の高級小売店にとっては、購買力の高い外国人旅行者を呼び込み、税金の払戻しを提案するまたとないチャンスです。
ショッピングのハイシーズンをあますところなく活用するには、旅行者の目を惹くだけでは不十分です。リアルタイムのインサイトや買物客の賢明なセグメンテーション、データに基づいた意思決定を活かして免税手続きを最適化し、パフォーマンスを向上させる必要があります。
グローバルブルーのビジネスインテリジェンス ソリューションではトレンドを深掘りします。グローバルブルーのツールは8,000万人近くにおよぶ世界各国からの旅行者 から得たインサイトに基づくもの。業界をリードするパートナー各社による分析と合わせて、外国人旅行者の実相を独自の観点から浮彫りにします。
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各顧客セグメントとその定義:(超)富裕層((U)HNWI)(年間の免税消費額が2万ユーロ超)、富裕層(同3,000~3万ユーロ)、アスピレーショナル層(同3,000ユーロ未満)